ノゲイトウ(野鶏頭)

ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)の植物です。
ノゲイトウ、またはセロシアとばれています。

花色は淡い桃色から濃い紫色で、ロウソク型のような花形です。
花は水分が少なくて乾燥しており、枝ごと切り取り逆さに吊るしておくと、
簡単にドライフラワーができ上がり、色彩も鮮やかです。

ケイトウの植物はアジア、アフリカの熱帯からアメリカの亜熱帯にも50種類以上が分布しています。
園芸植物として知られているのは、ノゲイトウとケイトウの2種類です。
高温と乾燥に強く、耐暑性に強い丈夫な植物です。

ノゲイトウは1m以上の草丈にも育ちますが、最近は少し草丈の低い品種が流通しています。
こちらはノゲイトウとは別種とされています。

耐寒性は弱いため一年草になりますが、花期はとても長く、5月~11月まで次々と咲きます。

庭植えでも、鉢植えでも育てられます。
庭植えする場合は、日光のよく当たる水はけのよい場所に植えつけましょう。
鉢植えの場合は、日光が当たる風通しのよい場所に置きましょう。

植えつけに適した時期は、5月~9月頃です。
土質はそれほど重要ではありませんが、赤玉土中粒、腐葉土、ピートモスの配合用土や
水はけのよい用土がよいでしょう。

鉢植えは土の表面が乾いたら、しっかりと水やりしましょう。
庭植えは、特に水やりは必要ありません。

肥料はリン酸分の多い緩効性化成肥料を好みます。
元肥に混ぜ込んで植えつけましょう。
肥料は5月~9月に緩効性化成肥料などを少量施しましょう。

ハダニ、アブラムシ、ヨトウムシなどの害虫が5月~10月頃に発生することがあります。
早めに害虫駆除剤などで防除しましょう。
夏から秋にかけてヨトウムシやオオタバコガの成虫が飛来して、卵を産み、孵化した幼虫に、花や新芽を食害されることがありますので、定期的に防除しましょう。
また、草丈ばかり伸びてしまう場合は、6月~9月頃に摘心を行うことをお勧めします。

夜風が涼しくなって、秋虫たちの声が賑やかになる頃に、色鮮やかな花色にきっと驚くことでしょう。

ノゲイトウ(野鶏頭)
ノゲイトウ(野鶏頭)
ノゲイトウ(野鶏頭)
ノゲイトウ(野鶏頭)
ノゲイトウ(野鶏頭)
ノゲイトウ(野鶏頭)
ノゲイトウ(野鶏頭)
ノゲイトウ(野鶏頭)
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