エゴノキ

エゴノキ科エゴノキ属の落葉中高木です。
5月~6月に小枝の先に釣り鐘形の白い花をたくさん下向きに咲かせます。
秋になると卵の形をした果実が育ちます。
可愛らしい花が特徴で、樹形は枝に力があり庭の植栽材料として利用されることが多いようです。
古代から日本の地域の中で親しまれてきた樹木の1つであります。
北海道、九州、本州、四国、沖縄に分布しています。
樹高は2m~5m以上にもなる場合もあります。
花色は白、薄桃色です。
白色が多く、どちらかというと薄桃色は少ないです。
開花期は5月~6月。
環境にもより11月頃に開花することもあります。
耐寒性・耐暑性も強いため、初心者にもお勧めの樹木です。
果皮が有毒であり、えぐみもあるためにエゴノキという和名がつけられました。

■ 植え場所
西日が当たる場所や乾燥が強い場所は避けましょう。
日当たりのよい場所で湿り気の多い土壌を好みます。
通気性と保湿性を考えて腐葉土などを混ぜましょう。

■ 肥料
冬時期に有機肥料を施しましょう。花後に化成肥料を少量施します。

■ 水やり
春から夏時期の季節は、乾燥に注意して水やりしましょう。

■ 剪定
枝が横に広がるように開放感のあるエゴノキ。
自然樹形が美しいため、あまり枝を強く刈り込むようなことはしません。
不要な枝や伸びすぎて徒長し、樹形を乱してしまう枝や大きくなった枝を切り落とす程度の剪定にとどめます。
枝をおろすときは、つけ根や枝分かれしている処から切り落とすようにしましょう。
なるべく、自然樹形を保つようにします。
枝をおろすのは落葉期が適期です。
強い剪定は樹形を変えてしまうため、避けましょう。

■ 害虫
エゴノキアブラムシが発生することがあります。
また、カミキリムシの幼虫が枝や幹を食害して被害を受ける場合もあります。
予防策として殺虫剤散布をしましょう。

■ 病気
葉に斑点が現れる褐斑病、さび病、カビ菌の中のうどんこ病が発生する場合があります。
予防には、採光や通風も大切なポイントです。

エゴノキ
エゴノキ
エゴノキ
エゴノキ
エゴノキ
エゴノキ
エゴノキの実

エゴノキの実

 
 

エゴノキの品種群

オオバエゴノキ

葉・花が大きい。
伊豆七島、沖縄、東南アジアに分布。

ホソバエゴノキ

披針形の葉。

ベニガクエゴノキ

萼片と花柄の上部が紅色。
花弁は淡いピンク色。

ヒメエゴノキ

樹形も花も葉も小さい。