マリーゴールド

マリーゴールドはキク科マンジュギク属の植物です。
太陽の光を浴びると、鮮やかな橙色・黄色・暗赤色などの花を長い期間にわたって咲かせます。
栽培も比較的容易で、公共施設や学校、公園などにも多く植えられています。
華やかでボリュームがあり、花壇の縁取りから広いスペースまで活用できる定番の草花です。

品種も豊富で、さまざまな組み合わせで植えることができます。
草丈が低く中輪の花を多くつける「フレンチ・マリーゴールド」や
草丈が高く大輪の「アフリカン・マリーゴールド」、その交配種などがあります。
「メキシカン・マリーゴールド」は細い葉がこんもり茂り、多数の花を咲かせる品種です。

マリーゴールドには独特の香りがあり、害虫防除に役立つ種類もあります。
仲間は約50種あり、宿根性のものには柑橘系の香りを持つ「レモン・マリーゴールド」や
甘い香りで切り花として利用される「ミント・マリーゴールド」があります。
晩秋まで花を咲かせ続ける、頼もしい花壇の主役です。

マリーゴールド

栽培環境

日当たりがよく、水はけのよい場所が最適です。
土質はほとんど選びません。
生育に適した温度は15~22度で、夏の暑さにも強く元気に咲き続けます。
・フレンチ種:短日条件で花つきがよく、真夏の高温期でも開花が続きます。
・アフリカン種:長日条件で花つきがよく、こちらも高温に強いです。

水やり

・庭植え:真夏に極端に乾燥しない限り不要です。
・鉢植え:水切れすると下葉が枯れるため、土が乾いたら鉢底から流れるほどたっぷり与えましょう。

肥料

・庭植え:植え付け時に堆肥や腐葉土を混ぜれば追肥は不要です。チッ素が多すぎると葉ばかり茂り、花つきが悪くなります。
・鉢植え:肥料切れを防ぐため、リン酸分の多い肥料を与えましょう。

病気

長雨や多湿により、灰色かび病やうどんこ病が発生することがあります。
風通しを良くして予防しましょう。

害虫

夏にはアブラムシ、ヨトウムシ、ハダニ、ナメクジなどが発生することがあります。
早めに予防スプレーなどで防除しましょう。

植え付け

市販のポット苗は、遅霜の心配がなくなった頃に植え付けます。

増やし方

種の発芽適温は20~25度で、発芽まで約10日かかります。
本葉が2枚出たらポットに植え替え、大きく育ってから花壇に定植しましょう。
品種によっては、こぼれ種から毎年開花することもあります。

手入れ

・枯れた葉や咲き終わった花は早めに摘み取ると、病気予防になり長く開花します。
・真夏の高温期に花が咲きにくい場合は株を半分ほど刈り込むと、再び花が咲きそろいます。
・アフリカン種など背の高い品種は、支柱を立てて倒伏を防ぎましょう。

どの品種も、多彩な花色を長期間楽しませてくれるでしょう。

マリーゴールド
マリーゴールド
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