スイセン(水仙):ニホンスイセン

ニホンスイセン(日本水仙)

まだ、寒さが残る春先に香りと黄色花を咲かせる「スイセン」
緑色の葉も元気よく育ち、今日か明日かと花芽が伸びるのを待っている様子は何ともいえない。
別名「雪中花」という。まだ、雪の降る寒い春先に咲くからかもしれない。
イギリス、ヨーロッパ、アフリカなどの地中海沿岸地域に30種類以上が自生しているらしい。

品種群はギリシャから中国にも多く分布して、日本にも野生のスイセンが生育している。
平安時代には書物に描かれた記録があり、中国から伝えられたという説もある。
スイセンは多年草で、地植えにした球根を掘り上げなくても数年は球根を増やして花芽をつける丈夫な植物。
品質改良が進み、何千何万という種類が存在する。
花色は白・黄色・オレンジ・複色・ピンクがあり、カップ咲き・筒状・八重咲き・房咲きも存在する。

品種によって、スイセンの開花時期は12月~4月。
ほとんどの品種が、3月~4月に開花する。
9月~11月初旬までに球根を植えるのだが…。
寒さにはとても強く、夏の間、球根は休眠状態になる。
土中の球根は、冬の寒さに2か月以上あたると根が伸び始める。
日当たりと砂質土壌を好み、水はけのよい場所に地植えにするのがベスト。
水やりが頻繁だと球根が腐るため、植え付け後以外は与えすぎない。
地中から養分を吸収するため、基本的に肥料は必要ない。
花が咲いたら、花茎の付け根より切り取り、切り花にするとよい。
地上に残った葉は夏頃に自然に枯れるまで切りとらない。
葉を残すのは、球根を育てるのに栄養素を吸収するためとか。
葉が茶色に枯れたら処分したらよい。
スイセン全体の香りは、ジャスミン系・ヒアシンス系。
クチベニスイセン、フサザキスイセン、キズイセンの3種類は芳香性が高い品種らしい。

さて今年は、どんな種類のスイセンの球根を植えようかな。

スイセン(水仙):フサザキスイセン

フサザキスイセン(房咲水仙)

スイセン(水仙):クチベニスイセン

クチベニスイセン(口紅水仙)

スイセン(水仙):キズイセン

キズイセン(黄水仙)