アセビ(馬酔木)

早春になると咲く小さな白い穂花。
紅色の新芽と濃い緑色の葉がマッチした美しい樹木。
日本のアセビのほか、ヒマラヤから中国雲南省に分布するヒマラヤアセビなどがあり、
庭木や鉢物の栽培や園芸品種も数多く生まれている。

開花時期は2月下旬~4月下旬。
花色は赤・白・ピンクなど。

アセビの仲間はアジア東部、北アメリカ、キューバに多く分布する常緑低木。
日本にはアセビとリュウキュウアセビが自生している。
葉や茎には有毒のアセトポキシンが含まれているため、
馬が食べると酔ったようにふらふらとなることから馬酔木と呼ばれている。

植え付け時期は、3月~4月がベスト。
日当たりよく、水はけがよい土壌に適している。
半日陰でもよく育ち、日陰でも生育するが、花数は少なくなる。
冬に乾風が当たり過ぎると葉が傷むので注意する。
水やりは庭植えの場合、必要ない。
梅雨明けの乾燥する夏時期には、朝または夕方にしっかりと水やりをする。
鉢植えでは、枝が伸びる春から秋までの間は十分に水を与える。

開花期間が長いため、花が終わって新芽が伸びる前の3月下旬~から4月中旬に緩効性化成肥料を施す。
花芽分化が終わり、秋口の9月下旬~10月中旬に同じように肥料を施す。
剪定作業は4月~5月までに花がら摘みを兼ねて軽く刈り込み、樹形を整える。
枯れ枝や重なり合った枝は、基部分から切り取り風通しよくするとよい。

病害虫の発生はほとんどない。
常緑樹で耐寒性が強く、乾燥にも比較的強いため、とても丈夫である。
成長は早くないため、樹木としてもこんもりして自然とまとまるのが特徴。
庭つくりの初心者には魅力的なポイントが多い。
とにかく、穂紅色が艶っぽいのと開花が長く楽しめるに違いない。

アセビ(馬酔木)
アセビ(馬酔木)
アセビ(馬酔木)
アセビ(馬酔木)
アセビ(馬酔木)
アセビ(馬酔木)
アセビ(馬酔木)
アセビ(馬酔木)
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