ガーデニングやエクステリアに関する豆知識。
2025.05.20園芸の豆知識
アガパンサス(紫君子蘭)は、ヒガンバナ科ムラサキクンシラン属の植物です。 涼しげな青や紫色の花を多く咲かせ、厚みのある葉と優雅な立ち姿が特徴です。 原産地は南アフリカで、10種類以上の原種があります。 現在では品種改良が進み、300種以上の園芸品種が生まれています。
開花時期:5月下旬~8月上旬 花の色:薄紫、青紫、白、複色など 草丈:大型品種は1m以上、小型品種は30cmほど(小鉢栽培に向いています) 花の形:盃のような形、細長い形、星形など、多様な形があります。 性質:常緑種は一年中緑の葉が茂ります。落葉種は冬に葉が枯れて休眠します。
日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。 日陰でも育ちますが、花つきが悪くなります。 常緑種は温暖地向き、落葉種は寒冷地向きです。
土質を選ばないため栽培が容易ですが、水はけをよくするために軽石などを混ぜるとよいでしょう。
植え付け時に堆肥や腐葉土を混ぜます。 春と秋に肥料を適量与えると、花つきがよくなります。
4月~6月と9月~10月に置き肥をします。 または、月に2回程度、液体肥料を与えてください。
乾燥に強いので、基本的に水やりは不要です。
土が乾いたら、たっぷりと水を与えます。 特に春~夏はやや多めに与えるようにしましょう。
害虫や病気の発生はほとんどありませんが、湿った環境が続くと根腐れを起こします。 まれにアブラムシが新芽につく場合があります。発生したら殺虫剤スプレーで防除してください。
赤玉土7:腐葉土3の配合、または市販の草花用培養土を使います。 水はけ改善のために、軽石を適量混ぜるのがおすすめです。
庭植えでは、株と株の間隔を十分に取ります。 スペースに余裕があれば、5年~10年ほど植えたままでも問題ありません。 鉢植えの場合、根が詰まって花が咲きにくくなったら3~4年ごとに株分けして植え替えます。
花が終わったら早めに花茎を切り取ります。 種を採取したい場合は、一部の花茎を残してもよいでしょう。緑色のさやを観賞するのも楽しみ方の一つです。
時期:3月〜4月、9月〜10月
株分けの際に外れた芽は、さし芽用の土に挿して育てることができます。
黒く熟した種をまけば、3~4年で開花します。
常緑種は、冬季に葉が傷むことがあるため、株元に落ち葉やバークを敷くとよいでしょう。 鉢植えの落葉種は凍結しないように防寒対策が必要です。
梅雨の時期になると、アガパンサスが美しく咲き始めます。 開花後の花茎は、株の負担を軽くするためにも早めに摘み取りましょう。 今年も美しい花を楽しめることを願っています。