クリスマスローズ

クリスマスローズはキンポウゲ科ヘレボルス属の多年草で、主にヨーロッパ西部(フランス、イタリア、イギリス、トルコ、西アジア、中国など)に自生しています。
多くは常緑で草丈が低く、寒さに強いことから人気があります。
冬から春にかけて、うつむき加減に美しい花を咲かせます。

特徴

花色は淡いピンク、白、黄、緑、紫、茶、複色など多彩です。
品種改良により、丸い花弁や美しい花形、半八重咲き・八重咲きなど多くの園芸品種が誕生しています。
タネから育てた株は、毎年異なる花色を楽しめます。
耐寒性が強く、庭植え・鉢植えの両方で育てやすいです。
花の少ない時期に、花壇や鉢植えで可憐な花を咲かせます。

クリスマスローズ

栽培方法

植え場所

水はけの良い、明るい半日陰が適しています。
秋~春は日当たりの良い場所、夏は落葉樹の木陰が理想です。

日当たり

明るい半日陰を好みます。
完全な日陰では花が咲きにくくなります。

鉢植え

10月~4月は日光の当たる場所、5月~9月は明るい半日陰で管理します。
夏は風通しの良い半日陰に移動しましょう。

水やり

過湿を嫌うため、梅雨や長雨の時期は水やりを控えます。
10月~5月は鉢土の表面が乾いたらしっかり水やりします。
冬は暖かい午前中に水を与え、夕方以降は控えます。
6月~9月は高温多湿で根腐れしやすいので、水やりは控えめに。
地植えの場合は基本的に水やり不要ですが、夏に雨が続かない場合は土の表面が乾いたら水やりします。

肥料

庭植えは特に肥料不要です。
鉢植えは10月・12月・2月に少量の緩効性肥料を施します。
10月~4月は液体肥料を希釈して月1~2回与えます。

用土

水はけが良く保湿性のある土(赤玉土小粒、軽石小粒、腐葉土の配合土)で植え付けます。

クリスマスローズ

手入れ・管理

害虫・病気

病気:灰色かび病、立枯病、軟腐病、黒斑細菌病など。過湿や風通しの悪さが原因です。
害虫:アブラムシ、ハマキムシ、ナメクジ、ヨトウムシ、ハダニなど。春~秋に発生しやすいので、見つけたらすぐに防除しましょう。

植え替え

適期は10月~12月。
鉢植えは毎年一回り以上大きな鉢に植え替えます。
入手した株は根を軽くほぐし、古い土や傷んだ根を取り除いて植え付けます。

花がら摘み

終わった花は株元から切り取り処分します。タネを採る場合は成熟を待って花柄を切り取ります。

種子まき

5月~6月に熟した種子を採取し、秋まで乾燥保存して10月頃にまきます。

作業

秋になったら古い葉を根元から切り取り、枯れた葉や傷んだ葉も取り除きます(毎年11月頃)。

増やし方

株分けで増やします。
適期は10月~12月、11月~翌春3月まで可能です。
3芽以上つくように分けるのが理想です。

名前の由来

20世紀後半にイギリスで品種改良が進み、「クリスマスローズ」という名前はイギリスのクリスマス頃に開花することに由来します。
2月~4月頃に開花する「ヘレボルス・オリエンタリス」の交配種など、ヘレボルス属全体を「クリスマスローズ」と呼んで流通しています。

クリスマスローズ
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