キンカン(金柑)

キンカンはミカン科キンカン属の果樹で、原産地は中国です。
キンカンという名前で呼ばれる品種はいくつかありますが、
果実を生食できるのは「ネイハキンカン」「マルキンカン」「ナガキンカン」の3つです。
中でも果実が大きくて食用に向いているのはネイハキンカンです。

他の種類として、「チョウジュキンカン」は大きな果実をつけますが酸味が強く、観賞用が主です。
また、「マメキンカン」は果実がとても小さく、盆栽向きです。
キンカンは寒さにも暑さにも強く、栽培が比較的容易です。

キンカンの果実はビタミンAやCが豊富で、おせち料理などにも使われます。
また、甘露煮にするほか、果実を生のまま食べても甘くて美味しいです。
収穫時期は2月中旬から5月中旬頃です。
庭に植えたキンカンは他の柑橘類よりも開花が遅いため、熟すのも遅れますが、
3月末から5月中旬にかけて食べると甘くて美味しいです。

キンカンは日光が大好きなので、植える場所は日当たりの良いところを選びましょう。
鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えてください。
庭植えの場合、真夏に乾燥が続くときだけ水やりをし、それ以外は自然の降雨に任せて大丈夫です。

病害虫の対策

カイガラムシなどの害虫が発生することがあるので、見つけ次第駆除しましょう。
ブラシでこすり落とす方法も効果的です。

肥料と用土の管理

鉢植え、庭植えどちらも、毎年10月と2月に有機質肥料または化成肥料を施します。
植え付け用の土は水はけがよく、かつ水もちの良いものが理想です。
市販の培養土を使う場合は、赤玉土の小粒や腐葉土が配合されたものが適しています。

植え替えと剪定

植え付けや植え替えに適している時期は3月下旬から4月中旬です。
鉢植えの場合、2年に1回植え替えを行い、根詰まりを防ぎましょう。
収穫後の4月から5月に剪定を行いますが、春に伸びた枝や前年に伸びた枝に花が咲きますので、強く剪定しすぎないように注意しましょう。
キンカンは弱い枝に果実がつきやすく、大きな果実が育つことが多いです。
花が咲いた後に着果が多い場合は摘果を行い、小さな果実を間引くと良質な大きな果実が育ちます。
良質な果実を得るためには、枝を誘引して下垂させ、早めに咲いた花に着果させることが大切です。

来年はどのくらい果実が実るかしら?
甘露煮ができるくらいにたくさん実って欲しいなあ!

キンカン(金柑)
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