ガーデニングやエクステリアに関する豆知識。
2025.08.16園芸の豆知識
マリーゴールドはキク科マンジュギク属の植物です。 太陽の光を浴びると、鮮やかな橙色・黄色・暗赤色などの花を長い期間にわたって咲かせます。 栽培も比較的容易で、公共施設や学校、公園などにも多く植えられています。 華やかでボリュームがあり、花壇の縁取りから広いスペースまで活用できる定番の草花です。
品種も豊富で、さまざまな組み合わせで植えることができます。 草丈が低く中輪の花を多くつける「フレンチ・マリーゴールド」や 草丈が高く大輪の「アフリカン・マリーゴールド」、その交配種などがあります。 「メキシカン・マリーゴールド」は細い葉がこんもり茂り、多数の花を咲かせる品種です。
マリーゴールドには独特の香りがあり、害虫防除に役立つ種類もあります。 仲間は約50種あり、宿根性のものには柑橘系の香りを持つ「レモン・マリーゴールド」や 甘い香りで切り花として利用される「ミント・マリーゴールド」があります。 晩秋まで花を咲かせ続ける、頼もしい花壇の主役です。
日当たりがよく、水はけのよい場所が最適です。 土質はほとんど選びません。 生育に適した温度は15~22度で、夏の暑さにも強く元気に咲き続けます。 ・フレンチ種:短日条件で花つきがよく、真夏の高温期でも開花が続きます。 ・アフリカン種:長日条件で花つきがよく、こちらも高温に強いです。
・庭植え:真夏に極端に乾燥しない限り不要です。 ・鉢植え:水切れすると下葉が枯れるため、土が乾いたら鉢底から流れるほどたっぷり与えましょう。
・庭植え:植え付け時に堆肥や腐葉土を混ぜれば追肥は不要です。チッ素が多すぎると葉ばかり茂り、花つきが悪くなります。 ・鉢植え:肥料切れを防ぐため、リン酸分の多い肥料を与えましょう。
長雨や多湿により、灰色かび病やうどんこ病が発生することがあります。 風通しを良くして予防しましょう。
夏にはアブラムシ、ヨトウムシ、ハダニ、ナメクジなどが発生することがあります。 早めに予防スプレーなどで防除しましょう。
市販のポット苗は、遅霜の心配がなくなった頃に植え付けます。
種の発芽適温は20~25度で、発芽まで約10日かかります。 本葉が2枚出たらポットに植え替え、大きく育ってから花壇に定植しましょう。 品種によっては、こぼれ種から毎年開花することもあります。
・枯れた葉や咲き終わった花は早めに摘み取ると、病気予防になり長く開花します。 ・真夏の高温期に花が咲きにくい場合は株を半分ほど刈り込むと、再び花が咲きそろいます。 ・アフリカン種など背の高い品種は、支柱を立てて倒伏を防ぎましょう。
どの品種も、多彩な花色を長期間楽しませてくれるでしょう。