下草類

庭園の主役となる「シンボルツリー」の周囲に植え、引き立て役となる植物を「下草類」といいます。
代表的なものとしては、ギボウシ、カレックス、ツワブキ、ハーブ類、ラベンダーなどが挙げられます。

下草の役割

・草丈が高い下草
高木(背が高いシンボルツリー)の下に植えることで、地面から枝までの空間を美しく埋め、景観のバランスを整えます。
・草丈が低い下草
低木の株元に色どりを添え、庭全体の雰囲気を華やかにします。

シンボルツリーを植えるときは、そのサイズ感を考えたうえで適切な下草を選ぶことで、より魅力的な庭を演出できます。

主な下草の種類と特徴

下草類:オルレア

オルレア(一年草)

  • 草丈:60~90cm
  • 花期:3月~7月頃
  • 特徴:白いレース状の小花を多数咲かせるセリ科植物。手入れは簡単で、日当たりのよい場所で長く開花します。

ウエストリンギア(常緑低木)

  • 草丈:1~1.2m
  • 花期:ほぼ四季咲き
  • 特徴:ローズマリーに似た姿を持つシソ科の植物。剪定でサイズ調節可能。日向から半日陰が適しています。
下草類:ウエストリンギア
下草類:オオアマナ

オオアマナ(球根植物)

  • 草丈:10~25cm
  • 花期:4月~5月頃
  • 特徴:星型の白い花を咲かせます。落葉樹の株元など、冬は日当たりがよく夏は日陰になる場所が適しています。

オダマキ(多年草)

  • 草丈:30~70cm
  • 花期:5月~6月頃
  • 特徴:ミヤマオダマキ、セイヨウオダマキなどがあり、豊富な花色で樹木の足元を優雅に彩ります。
下草類:オダマキ
下草類:クリスマスローズ

クリスマスローズ(常緑多年草)

  • 草丈:30~50cm
  • 花期:1月~4月頃
  • 特徴:花色が豊富で、うつむいて咲く姿が美しい。明るい半日陰でよく育ちます。

ヒヤシンソイデス(球根植物)

  • 草丈:20~40cm
  • 花期:4月~5月頃
  • 特徴:小さな釣鐘型の花を咲かせ、落葉樹下の半日陰に適しています。
下草類:ヒヤシンソイデス
下草類:ポテンティラ

ポテンティラ(多年草)

  • 草丈:10~50cm
  • 花期:4月~8月頃
  • 特徴:イチゴ似の可憐な花が横に広がり生長します。

アメジストハーブ(多年草)

  • 草丈:50~110cm
  • 花期:9月~11月頃
  • 特徴:秋風に揺れる紫やピンクの花が特徴的な観賞用ハーブです。