ナツハゼ(夏櫨)

ナツハゼはツツジ科スノキ属になります。
落葉樹で1.5~2mほどの低木です。
ブルーベリーの仲間でもあり、果実をジャムなどにして楽しむことができる人気の高い植物です。

開花時期は5月~6月。
果実はブルーベリーよりも小さく、品種も多くありません。
コケモモやクロマメノキなど、多くの種類が北海道から沖縄まで広い地域に自生しています。

ナツハゼの果実は房状に多く実ります。
たくさん収穫できるので、ジャムにすると作りがいがあります。
収穫時期は10月~11月。

ナツハゼは日本の平地に自生する植物で、耐寒性、耐暑性に強く、栽培が比較的容易です。
紅葉もとても美しく、草姿も観賞に値する、和洋どちらにも庭植えできる庭木です。

ナツハゼもツツジ科の植物と同様に酸性土壌を好みます。
地表近くに細い根が張るため、極端に乾きすぎない土壌が適します。
自生地では、林の斜面などに生育しています。
栽培するときは、水はけがよい日向から半日陰を選んで植えます。
生育が旺盛で枝ぶりが程よく茂るため、庭植えに向いています。

春の成長期や極端に乾燥する夏時期は、水やりはしっかりと与えますが、その他は不要です。
施肥は、新梢が伸びる6月頃と1月に寒肥として緩効性化成肥料を施しましょう。

とても丈夫な庭木なので害虫は発生しません。
病気にもかかりません。

植えつけは9月~12月、または3月に行います。
植えつけ場所に、根鉢の2倍の深さ、直径ほどの植え穴を掘り、掘った土の2分の1の量のピートモスと腐葉土を混合した土を混ぜ込みます。
すると酸性土壌になり、水はけもよくなります。
ナツハゼの根はかなり細く、表土近くに広く浅く張るため、深植えしないように注意します。
植え付け後、株元にマルチングをして乾燥を防ぎます。

秋(11月頃)に熟した果実を収穫して、果肉を完全に取り除いて、細かい種子を採取します。
水分が乾燥したら、紙封筒などに入れて保存しておきます。
来春3月から4月に赤玉土小粒の上に種まきします。
覆土は不要です。
乾かさないように管理すれば、春先に発芽します。
また、種子は非常に細かいので、管理や保存には注意しましょう。

当初の1、2年間は枝先を15cmくらい切り戻して、勢いのよい新枝を出させます。
果実をつけるようになった株の場合は、好みの高さで樹高を抑えて剪定します。
その際は、内側に伸びた古い枝や枯れ枝を取り除く程度にしましょう。
剪定作業の適期は、落葉している12月~2月頃です。
ただし、強い剪定をした場合は花が咲かない場合があります。

さて、来年はどのくらい収穫できるかなあ…。

ナツハゼ(夏櫨)
ナツハゼ(夏櫨)
ナツハゼ(夏櫨)
ナツハゼ(夏櫨)
ナツハゼ(夏櫨)
ナツハゼ(夏櫨)