クレマチス(テッセン、カザグルマ)

キンポウゲ科クレマチス属で、つる性植物として古くから親しみのある代表的な庭木です。
中国に自生している乳白色6枚の花弁をもつ原種がテッセンと呼ばれるため、
テッセンでも広く通用しています。

クレマチスは世界中の各地に原種や野性種があり、交配によりたくさんの品種が生まれています。
開花時期は、4月上旬~10月頃まで。
クレマチスは年に一回、開花する一季咲き品種群と、春から秋まで剪定することにより
次々と開花する四季咲き品種群があります。
花色は白、ピンク、紅、黄、青、濃紅、茶、黒、複色など。

落葉低木であり、耐寒性・耐暑性も兼ね備えており、つる性で開花期がとても長く、
初心者でも育てやすいため、人気があります。
日光を好む庭木なので、よく日が当たる場所で育てましょう。
また、植え場所は風通しがよいことも大切なポイント。
水はけのよい環境が適します。用土は、水はけをよくするために腐葉土や軽石などを
混ぜるとよいでしょう。

庭植えでは植えた後、根付いてしまえば、水やりは基本的に不必要です。
ただし、真夏に晴天が続くなど、気温が高い場合は、たっぷりと水やりします。
鉢植えの場合、鉢土の表面が乾いたらしっかりと水を与えます。
夏時期は朝・夕方にも水やりしましょう。
蕾から開花中は、水切れは厳禁なので気を付けましょう。
植えつけ時には、元肥を施しておくとよいでしょう。
冬時期に寒肥を施しておくと春の新芽や花つきがよくなります。
春から秋にかけて、定期的に肥料を施しましょう。
緩効性肥料を1か月に1回、液体肥料を月に2~3回施します。

うどんこ病、さび病、立枯病などが発生することがあります。
風通しが悪いなど環境に問題があると、うどんこ病、さび病が発生することがあります。
また、用土に未熟な腐葉土などが混入していると、立枯病が発生しやすくなります。
葉がすけたような感じや葉が食害されるなどの症状があったら、害虫の被害で間違いありません。
また、コガネムシの幼虫による根の食害も発生しています。
アオムシ、ナメクジ、アブラムシ、コガネムシ、ヨトウムシ、ハダニの発生には早めに殺虫剤散布などで対処します。

四季咲きの品種は花後に剪定して、その後に伸びたつるに花芽がつきます。
つる全体の長さの1/3~1/2ぐらいを残し、剪定するのがお勧めです。
品種にもよって、年2~4回ほど開花を楽しめるでしょう。
鉢物は開花後に剪定が済んだら、植え替えをします。
植え替えは鉢の中の根っこを注意して取り扱いましょう。
クレマチスは移植を嫌うため、庭植えにする場合は最初に植え場所をよく考えて植えつけましょう。
庭植えでも鉢植えでも植えつけする際には、つるを1~2節分を土中に埋めて少し深植えするのがよいでしょう。

来春にはクレマチスはたくさん咲くのでしょうか?
来春が今から楽しみになりました!

クレマチス(テッセン、カザグルマ)
クレマチス(テッセン、カザグルマ)
クレマチス(テッセン、カザグルマ)
クレマチス(テッセン、カザグルマ)
クレマチス(テッセン、カザグルマ)
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クレマチス(テッセン、カザグルマ)
クレマチス(テッセン、カザグルマ)
クレマチス(テッセン、カザグルマ)
クレマチス(テッセン、カザグルマ)フロリダ系

フロリダ系:上を向いて大きな花を咲かせる大輪品種

クレマチス(テッセン、カザグルマ)ヴィチセラ系

ヴィチセラ系:横向きや下向きに花を咲かせる小、中輪品種

クレマチス(テッセン、カザグルマ)テキセンシス系

テキセンシス系:チューリップ形やベル形

クレマチス(テッセン、カザグルマ)インテグリフォリア系

インテグリフォリア系:すらっと伸びて絡まない、下や横向きに咲く品種